子どもの頃、恐らく、誰もが1度は折り紙で遊んだことがあると思います。
実はこの折り紙、ただの子供の遊びではなく、かなり奥深い文化なのです!
海外でも人気! 実はかなり奥が深い、日本の折り紙文化
その奥深さや創造性に惹かれ、折り紙は、海外からも人気を集めています。
もし外国の方に折り紙を説明するとしたら どういう説明をしますか?
日本文化に興味のある方に教えてあげたら喜ばれる
日本人でもあまり知らない折り紙文化について、ちょっと勉強しておきましょう!
日本の文化は紙と共に歩んできた
実は、日本の文化は、「紙を折ること」と共に歩んできたと言われています。
遠い昔、折り紙は何と、「神様への捧げもの」だったということを知っていますか?
昔の日本の神職の人たちは、祈祷をする時、必ず、紙を美しく折って捧げたそうです。
浄められた紙を美しい形に折るということは、神様への敬意の表れだったのですね。
今でも、神社や皇室での祈祷の際は、この伝統が受け継がれているそうです。
これが折り紙の始まりだったとは、何だか背筋が伸びる思いですね。
その後、貴族などの上流階級の人たちが、
日常の中に「紙を折る」という文化を取り入れました。
例えば、源氏物語や枕草子には、恋文(ラブレター)の話が出てきますね。
この時代の人たちがこだわったのは、恋文の文章内容だけではありません。
美しい紙を選び、美しい形に折って、好きな人に自分をアピールしたのです。
武士の時代に入ると、「紙を折って物を包む」という文化が広がりました。
物やお金をむき出しにして渡すのは、失礼だという発想から生まれたそうです。
この名残が、「のし袋」」「のし紙」「ポチ袋」として、今も受け継がれています。
ちなみにこの文化を「折り形」と言い、昔は花嫁修業の必須科目だったそうですよ!
今のような「折り紙遊び」が生まれたのは、江戸時代だと言われています。
町人による「元禄バブル」で、高級品だった紙が、一般の人にも広がったのですね。
粋でオシャレな柄の「千代紙」が生まれたのも、この頃です。
たくさんの人が、センスの良い千代紙選びで、自分の個性を表現して遊んでいたそうです!
折り紙遊びは、コミュニケーションや脳トレにも生かされている!

padrinan / Pixabay
さて、現代では、折り紙は昔と違った楽しみ方で注目を集めています。
1つ目は、「コミュニケーションの一環として使う」という楽しみ方です。
今、色々な場所で折り紙教室が開かれており、人と人の交流に役立っています。
「手を動かして作る喜び」をみんなで共有することで、良い雰囲気ができるのですね。
最近は、外国人観光客向けの折り紙レッスンも増えてきました。
折り紙で「作る喜び」をシェアし合い、国境を越えた交流に繋がっています。
もう1つは、「脳トレとして役立てる」という楽しみ方です。
手、特に指先を使った細かい作業は、脳がフル回転して活性化すると言われています。
折り紙は正に、指先を細かく使った遊びですよね。
この効果が介護や医療の現場でも見直され、脳トレとして取り入れられているそうです。
実際に、「少しずつ脳が活性化している効果が実感できる」という声も多いようです。
まとめ
折り紙は、神様への捧げものから始まり、今では脳トレやコミュニケーションにも使われています。
ただ折って遊びだけではなく、幅広い楽しみ方・役立て方があってびっくりですよね!
そして時には子どもの心に戻って、時間を忘れて折り紙を折ってみませんか?
海外の方とのコミュニケーションの一つとして
一緒に楽しんでしまいましょう♪
私も、いつもカバンの中に折り紙を忍ばせていますが、折り紙、とっても楽しいですよ!
コメント